もし記憶が消せたなら、何回でも見たい映画。
実際に見て欲しい映画なので、極力ネタバレとかはしないようにします。
でも、うっかり書いちゃうかもしれないからネタバレ注意って書いときます。
予防線大事。
映画のタイトルは「ダンサー・イン・ザ・ダーク 」。
一回しか見たことありません。
お題なんて無かった。
ちなみにね、この映画のストーリーを一言で表すと「胸糞悪い」です。
言葉が悪くて申し訳ありません。
でも多分結構な人が同意してくれるはず。
一回しか見たことありません。って書いたけど、正確にはもう二度と見たくないです。
でも記憶が消せるなら、何度でも見たい。
そんな映画です。
この映画は私が人生で始めて見てボロ泣きした映画です。
まさに号泣しました。
ビョークっていう(多分普段は歌手の)人が主演なんですけど。
この人の演技がヤバイ。
この人が大泣きするシーンがあるんですけど。
そのシーンで私も大泣き。
ストーリーは前述の通り胸糞悪くて、映画を観ている最中は泣く要素なんて無いと思ってたのに。
この人の泣く演技に、表現に、共感というか共振というか、そういう不思議な状態になってしまって。
泣くつもりなんて全く無いのに涙がヤバイ。もちろん鼻水も。
後になって考えてみたらストーリーにもそのシーンまでの布石がいっぱいあるんです。
この映画は私が今までに観てきたどの映画よりも、やるせなくて、不条理で、行き場の無い怒りという言うか、悲しみというか、上手く言葉に出来ないけど、負の感情がぐるぐると渦巻いている映画です。それが布石なんだと思うけど。
そして、それがこの映画の一番大事な部分なんだと思うけど。
でもやっぱり"それ"を一言で表すなら「胸糞悪い」になっていまいます。
だから私はもう二度とこの映画を観ることは出来ないと思います。
あの感情はもう二度と味わいたくないから。
それくらいのインパクトがこの映画にはあります。
メンタルに直接訴えかける何かがあります。
そしてこの映画を見た人は大抵、数日間、鬱々とします。
あとね、もうひとつ二度と見ない理由があるんだけど、二回目はきっと一回目ほど大きなインパクトを味わえないと思うんだよね。
もう、全部知っちゃってるから。
ただの気分が悪い映画。になってしまう気がする。
あの感情が上書きされてしまう気がする。
それは嫌だ。絶対に嫌だ。
だから私はこの映画を二度と観ないと思います。
記憶が消せない限り。