飛べるくらい軽くなりたい

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来世は蝶々に生まれたい。そして一生青虫で居たい。

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出張が楽し過ぎたのでセミ1セミ2下戸の愚痴綿棒

本のプレゼントって一番困るよね。面白くなくても一応読むけどさ。捨てにくいしどうしろと!

今週のお題「プレゼントしたい本」

 

ネタバレはしません。

 

私事なんですけど、ブログの書き始めで悩んだことってあんまり無いんですよね。

話があさっての方向に行っちゃって収集を付けるのを諦めることはあれど。

それはそのはず、書き始めたにも関わらずまだ、書くことが決まっていないから。

お題は頂戴してるんですけど。

プレゼントしたい本って何かなーって。

どうしよう、とりあえず、お題の幅が誰でもウェルカム状態なので、

私に都合のいいように条件を付けます。

 

1.まず贈る本は一冊だけ。

何冊でもいいなら、悩んだ挙句ブリタニカ百科事典送りそうだから。

 

2.贈る相手は私の知らない人。そして相手も私を知らない事。

友達に贈っていいなら阿刀田高さんの適当なブラックユーモア集を贈っておけば、喜ぶだろうし、数日間の間、陰鬱な気持で過ごす友達を観察するのも面白いから。

 

3.もし相手が、私の贈った本を気に入らなかった場合、読むのをやめて捨てちゃってもよい。

私は相手の好きな本を贈りたいのではなくて、私の好きな本を贈りたいので。

っていうか相手が分からない縛りなので相手の好みなんて知りようが無いのですが。

 

 

上の条件で考えたら、次の3冊に絞れました。

アルベール・カミュ,異邦人,1942

吉村昭,星への旅,1966

・小林 泰三,玩具修理者,1996

 

ちなみに「星への旅」と「玩具修理者」は短編集です。

 

 

上から順にちょっとづつ紹介していきます。

異邦人はもう紹介する必要が無いくらい有名な本ですよね。

あの「太陽がまぶしかったから」の台詞で有名です。

前から不思議に思っていたんですけど「太陽がまぶしかったから」と訳した人って誰なんでしょう。

ちなみに私が読んだ窪田啓作さんの訳だと「太陽のせいだ」になってるんですよね。

残念ながら私は外国語が読めないので作者がどう書いたかは分からないのですが、「太陽が"まぶしかった"」からだと、お話の辻褄がどうしても合わせなくなってしまうと思うのです。

うん。愚痴だった。十分有名だから説明する必要なんて無いと思います!

ああ、あと巷にはこの本の解説本とかがたくさん売っていますが読まないことをお勧めします。自分の解釈と違いすぎて破って捨てたくなります。読んだけどさ。

 

カミュのほかの本は読んだことがないのでオススメとかあったら教えてください。

あと、「太陽がまぶしかったから」の訳の由来を知っている人が居ればどうか教えてください。

 

 

 

次は吉村昭さんの星への旅の説明です。

こちらは6つの短編小説で構成された短編集です。

吉村昭さんといえば「戦艦武蔵」や「羆嵐」、「破獄」等の史実を基にした、徹底的なリアリズム主義な歴史小説で有名な方です。

ところが、この本だけは、エッセイを除き(私の知る限り)唯一の創作小説集です。

もちろん他人に贈る理由は、そんな珍しさなんかじゃななくて、この作品集の面白さなんです。

言い方が悪くなってしましますが、この6つの短編のうち3つは、頭のおかしな人の話です。正確には3"人"ではないのですが。便宜上3人にしておきます。

そして、残りの3編もどこか後味の悪いものになっています。

この本を初めて読んだ高校生のときは「透明標本」という短編に心を惹かれました。

今は「石の微笑」という作品が私の一番のお気に入りで、同時に憎むべき作品です。

そうやって自分の経験で好みの作品が変わっていくのも面白いと思いました。

 

あれ?どっちみち愚痴になっちゃうね。仕方ないね。

ちなみにこの作者のタイトルは殆ど読んだことがありますが、エッセイも含めてどれを取っても面白いですので、この作品に限らず気になったタイトルを手にとって頂きたいです。

 

 

 

3つ目の玩具修理者は、表題の短編と「酔歩する男」という中編小説が収録されています。

どちらもホラー小説なのですが、読者を恐怖が襲うのが、読み終えた後に来るという性質の悪さを持っています。(ほめ言葉)

玩具修理者」の方は、恐怖が読み終えた直後に来ました。眠れませんでした。

「酔歩する男」については、これは私の理解力の問題ですが、読み終えてから数日後の授業中、私の中でこの話が消化されたときにやっとこのお話の怖さに気が付いて、保健室に行きました。とても怖かったです。

多分大人になった今なら大丈夫(なはず)だとは思うのですが、後味の悪さは抜群です。(ほめ言葉)

 

という訳で全部後味の悪い作品になってしましました。(異邦人の主人公は、まぁ)

こういうところで性格って出るんでしょうね。

 

なんか恋愛小説とか映画って苦手なんですよね。

彼氏と彼女が最初っから最後ま幸せなだけならいいんですけど、途中で誰かの悪い感情がグルグルするじゃないですか。あれがむり。耐えられない。

恋愛物で一番楽しめたのは天使なんかじゃないかなーみどり(彼女)も可愛いしあきら(彼氏)もかっこいいしで、あれは嫌な思いをせずに楽しく読めました。

あれくらいハッピーな恋愛物募集中!

 

話を戻します。

とは行っても全て大好きな作品なのでどれか一つなんて選べないので消去法で行きたいと思います。

 

消去中。。。

「異邦人」→読み終わった後にその人の解釈を聞きたくなるからNG

「星への旅」→読み終わった後にどの作品が一番好きかを聞いて、お勧めの吉村作品を読ませたいからNG

玩具修理者」→そもそも、相手が怖がっているところを見れないのに、ホラー小説贈っても意味なくね?

 

という訳で無事全部消えました。やったー。

仕方が無いので相手には吉田戦車さんの「伝染るんです。」を贈ろうと思います。

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